「”夏休みの友”なんて友達じゃない〜!!」
蝉の鳴き声よりウザイ声で少女は叫んだ。
”夏休みの友”とは学生間で
夏休みの間に学校から出される
課題・・問題集のようなものだ。
「あ?!うっせーな。ちゃんと勉強しろよ」
ボンゴレ10代目の右腕を語る少年は
”夏休みの友”と格闘する少女をこ突いた。
「いったあい・・」
膨れっ面で彼を睨み
あっかんべーをする。
彼女と隼人は”ご近所さん”という間柄
(は少し彼に好意を寄せている)で
どういう訳かその彼が
の勉強をみる
といったことになってしまった・・らしい。
「っくそ・・なんで俺が子守りなんk」
夏休みの友
隼人が零した言葉は
彼女の変な歌によって遮られた。
「明日は今日より幸せで〜
今日は明日より幸せさ〜
毎日毎日らんらんらん♪」
そんな歌を口ずさみながら
問題が解けるのかは不明だが
は超ご機嫌。
「・・黙ってやれねえのか?!」
不良少年は言うが
彼女は軽く無視した。
相当スゴ腕だと思われる。
「ねえ、隼兄・・」
一段落ついてか
シャーペンを置きは彼の名を呼ぶ。
「あ?」
煙草に火をつけながら
振り返った彼に少女は怪訝そうな顔を見せた。
「・・・煙草は駄目だって何回言えば分かるの?!」
本当に言いたかったことを押さえ込み
は煙草の火を素手で握りつぶした。
「ばっ・・てめえ!!」
隼人は煙草の火を潰した彼女の腕を
ぎゅっと掴んだ。
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