で、部屋に着くと カンクロウがデレデレした様子で 可愛らしい女と喋っていた。 「おお!我が弟よ!!」 時代劇などでしか聞かないような 変な言葉遣いに少し驚く。 馬鹿だとは思っていたが かなりの重症だったようだ。 「あ、カンクロウ様の弟さんですか?」 馬鹿面と向き合っていた彼女は言う。 あいつは・・どこかで見た。 そう先ほど道を尋ねてきた 甘い香りの君だ。 まさかカンクロウの婚約者だとか そんな冗談はないだr 「俺の婚約者になる予定のたん☆」 語尾キモっ とツッコミを入れる間もないくらい 俺は彼女に目を奪われっぱなしだった。 なんなんだ、あの女。 胸がざわざわ・・ 今までにない変な感覚が 俺の身体をそして脳まで蝕んでゆく。 体内を血が駆け巡る。 Q |