「うん・・いかすじゃん、俺」





鏡が腐りそうだ。


そう言うのはいくらカンクロウでも


可哀相なので止めておいた。





しかし数時間たっても


鏡の中の自分に酔いしれているようなので


瓢箪の中から少量の砂を出し


投げてやった。





彼の眼球に砂が入り


多少痛がっている様子だ。





我に返った兄は


婚約者に対する要望を


誰も聞いていないというのに語りだした。


本当に耳障りだ。





「とりあえず〜可愛くて


華奢な感じがいいじゃん。


んでもって、カラスのことキモイとか言わなくて


俺だけを愛してくれる人!!」





しらけた空気が流れた。


俺は読書を再会することにした。


テマリは大きな扇子で彼を叩き


どこかへ出かけていった。





兄は阿呆だ。











Q