「ただいま」
声がして
は飼い主を待つ犬のように
玄関へ駆ける。
久しぶりにディーノが帰ってくる
それだけで彼女は嬉しくて
足取りも軽くなる。
「ディーノ!!おかえ・・・」
大好きな彼の
気さくな笑顔に似合わない格好に
彼女は言葉を失った。
笑顔に似合わない
傷痕
赤黒い服の染み
「そう驚くなよ、」
名前を呼ばれて
はっとする。
ディーノはマフィアだった・・
マフィアの・・・ボス
「部屋汚しちまうから、シャワー浴びるな」
は笑顔を作って頷いた。
彼の着替えとタオルを準備して
彼女は独りリビングに座っていた。
そしてシャワーの音を聞きながら想うのは
いつも彼のことばかり。
マフィアという立場なら
屍の上に立つこともあるだろう。
嫌な殺しを強いられる事も
目の前で大切な部下が
死んでしまう事だって。
ディーノが帰ってこない
たった3日が
にとっては相当の苦痛だというのに。
彼の職業での苦痛・・
それは彼女にとって想像できるものではなかった。
頬を雫が伝う。
「・・・・・?」
タオルで髪の毛を拭きながら現れる彼。
「あっ・・早かったねっ・・」
零れ落ちた涙を必死に拭った。
こんなのディーノに見せたら
また辛くさせちゃうよね・・
そんな彼女を見て
ディーノはそっと隣に座り
肩に手をのせて自分の方へ引き寄せた。
「ごめんな、・・待たせてばっかで」
は首を振った。
違う
そうじゃなくて・・
「ディーノ・・辛いよね・・・マフィアなんか・・・」
瞳に涙を溜め込んで
うわめづかいな彼女に
彼はとまどいを隠せなくなる。
「俺は辛くねえよ、こうして帰る場所もあるし」
ディーノは愛らしい彼女の頭を撫でた。
「・・今日記念日だな」
彼の言葉には頷く。
今日は付き合い始めてから01周年の
2人の記念日。
「何も買えなかったから・・」
オトナの味を教えてあげる
囁かれてくすぐったそうにする。
次第に2人の距離は縮まって。
触れるだけの口づけ。
それから
彼の舌が彼女の口内を侵食する。
「んっ・・・ぁ」
絡みあう舌と舌。
角度を変えてディーノは責めたてた。
「ちゅっ・・」
離れたときに音がして
の頬は火照っている。
「・・なんか・・エロい」
照れ隠しに口元を隠すボス。
にはちょっとそれが可愛く思えて。
「オトナだもん」
言ってから彼を抱きしめた。
「おかえり、ダーリン」
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祝★01周年 & 1,0000hit
とゆうことで甘っちいのを記念Dreamにしたいと思い
ディ-ノさん (・∀・萌)vV
実は初書きですよ
最初の辺は微妙シリアス風味
んでもやッぱリ記念ものは
甘くなくっちゃあ♪+゚←
で意味なく甘いものに
エロ大好き- ((痛
ココまで読んでくださってあリがとうございました
Manaka