ギラギラと照りつける太陽。


額から流れボールを跳ね返す度に飛び散る銀の雫


といえば響きはいいが


実際は鼻をつく匂い混じりな汗なわけで。





それでもこうして部室の扉の前で


誰かを待っている素振りをしていると


「ああ、青春」


なんて思ってしまうのが思春期。





「あっれ〜?じゃん」





どしたの?と顔を覗き込んでくる彼は


その部室を使用する張本人であり


とは幼馴染といった間柄。





「なんでもないけど・・青春満喫中」





変なの、とは口が裂けてもいえない菊丸英二。


幼馴染なだけあって


彼女は彼に容赦ないからだ。


口をもごもごして出てきそうになった言葉を


喉の奥へ押し込む少年を前に


は思い切り深呼吸して


うーんと腕を空に突き上げて背伸びする。





「英二は?今から部活?」





当たり前のことを当たり前のように聞かれ


渋い顔をしつつ「まあね」とだけ返事。


そのまま部室へと片足を踏み出した英二を


両手いっぱい広げて通せんぼする彼女。





「えとー・・通れないんですけど」





こめかみより少し上辺りの


赤茶な髪の毛が生えた部分を人差し指で


ポリポリと掻きながら言う彼に


は子供みたいに笑ってみせた。





幼馴染だからこそ分かる。


この笑顔は・・


何か彼女が企んでいるときに見せるものだ。


今回の企みは一体何だろう、と


少し考えていると


少女の口が菊丸の耳元に近づく。





「デート・・しよっか?」





くすぐったいのと、あまりにも突然な誘いに


英二はありえないポーズで驚いた。


ありえないポーズっていうのは


よく、はじけ過ぎた女子高生が


プリクラ機内でするポーズであって


いつもの彼からは想像もできないものだった。





「ばっ・・お前何言ってんだよっ!!」





明らかに動揺と照れを隠せず


英二はラケットで自身の顔を隠すようにして


そして通せんぼなを押しのけ


部室内へ非難していった。


彼女は閉められた扉を暫く見つめていた。





先輩、どうっすか?」





背後から声がして振り返れば


そこにはルーキー君。


帽子のつばを掴んで角度を調整しながら


一歩ずつ着実に彼女に歩み寄る。





「ん〜・・イマイチだったかな」





「あれは、先輩のこと本気で好きって感じっすね」





腕を組み、うんうんと一人で納得するリョーマと


頭をぶんぶん振って否定する


それを見てか、クスリと彼は笑い





「んじゃ、俺とデートしませんか?」





と、冗談なのか本気なのかは不明だが言った。


その直後に部室の扉は開かれ





!!デートしよっ、デート!!」





先ほどとは打って変わって


何かを決心したかのように英二が飛び出てきた。


思わぬ出来事にあっけらかんとして


はコクンと頷いた。


そして今更「今日エイプリルフールだから、さっきの嘘だよ」


などとは言えないのだった。











3.デートしようか?

















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最後の最後でリョーマに乗リ移っちゃいそうだったぜ

うひゃあ〜・・な作品です ( ´∀`)Σ⊂(゚Д゚ ) なんやねん!


最近テニプリ読んでないなあ

キャラ忘れてきちゃった

とゆう私情は隠しておきましょう←


ココまで読んでくださってあリがとうございました


                                   Manaka