pipipipipipi・・♪ 小さな目覚し時計が朝を知らせる。 カーテンの隙間から差し込む太陽の光が 夢から覚めることを急かすようだ。 は小煩い時計に手を伸ばす。 手探りで探してはみるものの見当たらない。 鳴り止まない時計に苛立ちを隠せず 彼女は布団を思い切り被った。 そんな低血圧な彼女を見守る男。 宍戸亮は布団を思い切り取られたおかげで 肌寒いのと、目覚し時計が煩いのとで すっかり目覚めてしまったというわけで。 「、朝」 呼びかけてみたものの返事は 「んもう・・まだ眠たいの〜 お兄ちゃんてばイビキかくから煩いんだもん」 完璧に寝ぼけたものだった。 もちろん、宍戸は彼女の兄ではない。 一夜を共に過ごs・・ 彼はのっそりとベッドから抜け出し そっと布団を頭から被るを尻目に カーテンをシャアッと音をたてて開ける。 これでもかとばかりに光が彼女を攻撃した。 布団を被っていても眩しいようで の不満そうな声が漏れる。 宍戸はベッドに寝たままの彼女の布団をめくり 耳元で囁いてみた。 「早く起きろよ・・」 ビクンと肩を震わせたように思えたが 睡魔には勝てないようで 光を遮るように両手で目を隠す。 徹底して起きようとしない彼女に 宍戸はとっておきの最終兵器を使うことにした。 手で両目を押さえつけたままの彼女の唇に 自分のそれを押し付ける。 眠りを遮ったことによるものではなく 息をすることの出来ない不自由さに の眉間に皺がよる。 彼はそれを見逃さずに 顔を隠す両手を、苦しめた唇を外した。 「おはよう、」 目をしょぼしょぼさせながら 彼女は目の前の彼氏に呆然としていた。 「亮くん・・近いよっ」 照れ隠しにか再び布団に潜り込む。 そのまま観察していると 亀のように布団から頭だけ出して 「寝顔見た・・?」 と愛らしいことを尋ねる彼女。 勿論、とでも言うように頷けば 甲羅に篭ってしまった。 「毎朝起こしてやるよ」 投げかけた宍戸の言葉に は敏感に反応する。 「次からは・・あたしが亮くんを起こすもんっ」 2.幸せな朝の目覚め方 ☆━━…‥・ ★━━…‥・ ☆━━…‥・ ★━━…‥・☆━━…‥・ 亮くんて・・ (´`c_,'`)ぷ 君付けは初々しいですね 幸せな朝の目覚め方って キスしかないんじゃないですか? あたしは起きそうにないですけど← ココまで読んでくださってあリがとうございました Manaka |