「大きくて温かい手が好き」
そんなことを君が言うものだから
僕は自分の手を握りしめてみる。
冷たい。
僕の手は死人の手のように冷たかった。
握りしめる手に力を入れる。
強く強く握りしめる。
確かめるように触れた大きな手
「骸ー・・・何やってるの?」
の声がして、手の力がふっと抜けた。
「何でもないですよ」
そういう僕の声は何故か消えそうに弱い。
それを見透かしたかのように
僕の目の前ではしゃがみこむ。
「何でもないことないんじゃない?」
君に支配されてるなんて
口が裂けても言わない。言えない。
「本当に何でもないんですよ」
微笑んで見せる僕に
君は不満そうな顔を見せて
「つまんなーい」
と頬を膨らませる。
僕の中で君の存在が大きくなっていく。
その度に僕は悩まされて。
手が冷たい僕のこと
君は嫌いですか。
何人もの人を殺戮した僕のこと
君は嫌いですか。
無邪気な君を
純粋で穢れを知らない君を
僕の色に染めたくなって。
無償にに触れたくなって。
僕は君の頬にそっと手を伸ばした。
驚いた顔で僕を見上げる君が
愛しくて愛しくて。
「は大きくて温かい手が好きなんでしょう?」
そう言いながらの髪の毛を手で梳かす。
「そーだよ?」
真っ直ぐ向けられた瞳。
怒りに良く似た感情を抱く。
壊したいとさえ思った。
強く押し倒して強引に唇を奪った。
僕の色に染めたい。
君を僕のものに。
もう一度口づけをしようと
顔を近づけた僕に
君は笑顔で言う。
「でも、骸の手が一番好きだよ。温かい愛を感じるの」
その言葉に嬉しさを隠せない。
顔が綻ぶのが分かる。
僕は君を確かめるように再び触れた。
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無事卒業しました-っっっ
卒業初作品コレかよ d( ゚ε゚;)し-ッ!!
ちょっと痛いの書きたかったんですよ
てゆ-あたしがイタイ仔 Σ(・∀・|||)げ
骸さん=痛い恋とかゆ-方式が成リ立ってますからね
ココまで読んでくださってあリがとうございました
Manaka