俺は彼女の家に遊びにきた。
ちょっと期待とかしつつ。
一緒にソファに座って
出されたお茶とか菓子とか食べながら
俺はの話に耳を傾けていた。
「それで、長太郎がCD貸してくれたのー」
つまんねー。
さっきから聞いてりゃ長太郎長太郎・・・
つまんねーっていうか腹が立ってきた。
俺・・仮にも彼氏だぜ?
彼氏の前で他の男の話するなんて度胸あるぜ、全く。
「なぁ・・、さっきから長太郎の話ばっかしてんな」
「え・・・だって先輩も長太郎と仲いいんでしょ?」
先輩って呼ばれるのに何処か抵抗があった。
いつもはそう呼ばれることが
当たり前のことだと思っていたのに。
彼女が長太郎のことは名前で呼ぶから・・・
「唯一の共通点?」
楽しそうに笑う。
幸せなはずなのに・・・イライラする。
俺と彼女の共通点が長太郎?
・・・嫌だ。
いくら長太郎でも俺らを繋いでるみたいなのは嫌だ。
そう考える俺を尻目に
はまた長太郎長太郎・・・
同じクラスだということもあるんだろう。
それでも納得いかなくなって彼女の名前を呼ぶ。
「・・」
「何?」
がこっちを振り向いた瞬間に抱きしめた。
「えっ・・ちょ・・・先輩?」
「何かむかつく」
言ってから抱きしめる腕に力をこめた。
「俺の前で他の男の話すんな」
「だって長太ろ・・・んっ」
の話を遮った。
聞きたくない。
聞きたくないんだ。
の口から他の男の話なんて。
苦しそうにする彼女から
ゆっくりと唇を離してやった。
「・・・すまねぇな」
つい行動してしまった自分に後悔。
俺は彼女から体を離した。
そんな俺には首を振って
「あたしこそ・・ごめんね」
と言うと俺を抱きしめた。
俺もそっと彼女の背に腕をまわした。
「・・嬉しかった。嫉妬してくれて」
に言われてやっと気付く。
・・・嫉妬してたのか、俺。
「・・激ダサだぜ」
そう呟くとは柔らかに笑ってくれた。
小さな嫉妬
「もう、先輩の前で鳳くんの話しないから」
長太郎の呼び方まで換えてくれる彼女。
「亮でいい」
「えっ・・無理無理無理」
「あ?何でだよ」
怒ったフリしただけなのに
「・・・怒っちゃった?ごめんね?」
すごく心配する彼女の声がとても愛らしい。
黙っているといろいろ言ってくる。
「誰よりも先輩が大切だよ?好きだよ?」
「分かってる」
俺は呆れたように微笑んだ。
でもやっぱ名前で呼んで欲しい。
なんか小さな嫉妬の塊があるんだ。
「りょ・・・あーっ恥ずかしいっ!!」
隣で俺の名前を呼べるように練習(?)する。
いつか名前で呼んでくれるのを楽しみにしとくぜ?
他の男のことなんて喋るな。
今は俺のことだけ考えてくれ。
そう思うのは我儘か?
☆━━…‥・ ★━━…‥・ ☆━━…‥・ ★━━…‥・☆━━…‥・
わう・・宍戸さんじゃあリませんか ゜ヾ(o゜∀゜o)ノ。+゜
実はイマイチキャラ掴めてません
明らかなのは長太郎と仲良しなとこ?? 聞/クナヨ
嫉妬されたい
束縛されたい
そんなManakaの夢を叶えた小説でした- ( ´`ω´) んふ
ココまで読んでくださってあリがとうございました
Manaka