とナルトは仲良く散歩をしていた。
「ちゃん、ここの路地裏行ってみよーってばよ」
「うんっ♪」
手を繋ぎあって
狭くて暗い路地裏を二人は進む。
微かに子猫の鳴き声がして
ナルトは歩くスピードをあげた。
「ナルト?」
小走りになりながらも
彼を追いかける。
ナルトは何の前触れもなく
小汚いダンボールの前でしゃがみこむ。
「どーしたの?」
もナルトの横にしゃがんだ。
「ほら・・」
彼の指差す先には
ダンボール箱の中に入った子猫。
捨てられたのだろうか。
既に空になったミルク皿。
「捨て猫だね・・」
「可哀相だってばよ・・・昔の俺みたいで」
ナルトが泣き出しそうなのに気付きもせず
は子猫に手を伸ばす。
子猫は小さく鳴いて
彼女の温かい腕の中に収まった。
優しく撫でると
子猫はの鼻の頭を舐めた。
子猫と戯れる彼女にナルトは口を曲げていた。
やっと気付いて、は彼に尋ねる。
「ナルトも抱いてみる?」
「・・いいってばよ」
「何で?こんなに可愛いのに」
はそう言うと子猫を頬にすりつけた。
居心地良さそうに子猫は喉を鳴らした。
それを見て、ナルトは彼女をがばっと抱きしめた。
「ちょっ・・・ナルト?」
「俺ってば、コイツに嫉妬してんの」
真っ赤になりながらも言うナルトが
には子猫よりも可愛く思えた。
「嫉妬なんかしなくてもいいよ、あたしナルトが1番好きだもん」
ね、と子猫に同意を求める。
「そっか・・・恥ずかしいってばよ」
彼女から離れ、ナルトは頭を掻いた。
そんな彼の頬を子猫が舐める。
「ごめんってばよー子猫ちゃん、でもは俺のだからなっ!!」
彼の宣言に彼女は頬を赤らめた。
路地裏の子猫
「あっ・・この猫メスだってばよ、安心だな」
二人は子猫を連れ帰り
二人の愛は深く深く刻まれた。
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あたしが小学02年生の頃
パパンが小さな子猫を拾ってきたんです
この背景の子猫よリ可愛くて可愛くて(#´∀`#)
でもママンが大の動物嫌いでして
その子猫は知らない土地を彷徨うことになってしまいました。・゚・(ノД`)・゚・。
だから今回この話が書けて良かったなあて思ってます
捨てられたって
傷ついたって
誰にだって
幸せは必ず訪れる
神様はそんなに酷い人じゃないから
ココまで読んでくださってあリがとうございました
Manaka