夢と現実の間なんてものは存在するのだろうか。
そんなことをふと考えながら
俺は真っ暗闇で何も見えない中を
独り、ただひたすら歩いているのだった。
途中、が好きでよく作ってくれる
ワッフルにイチゴやブルーベリーを乗せ
その上から生クリームをかける
というデザート(俺はベリーワッフルと呼んでいる)の
香りがほんのり鼻をかすめたかと思うと
大自然の中、空を見上げながら
寝転がったときの草木の匂いがした。
俺はどこにいるのだろう。
まるで長い長いトンネルの中を歩くみたいで
たまに足の感覚さえもなくなりそうになる。
自分の足音だけが波打つように聞こえる。
ベリーワッフルの香りも
大自然の草木の匂いもしない。
ぱっと俺の目の前に少女が現れる。
「シカマル大好き」
白いワンピースに身を包んだ少女は
見間違えるはずなどない、だった。
俺の名を呼んで、好きだと言う。
「・・っ!!」
暗いトンネルに白いワンピースは目立つというのに
すぐに見失った。
消えたと表記したほうが近いかもしれない。
捕まえられなかった自分が憎くて
下唇を噛み締めていた俺の目に飛び込んできた
かすかな希望の光、トンネルの出口。
その希望に向かって歩くことが
俺の心を軽快にしてくれるようだ。
眩しいほどの光を体中に受ける。
どうやら長い長い真っ暗闇から抜け出したらしい。
チョウジにいの、アスマにナルト
キバ、ネジ、テマリ・・懐かしい面々が
俺を待っていたかのように
一文字になって、こちらを見ている。
どこを探しても見当たらないのは
俺が一番待っていて欲しいと望むのは
他の誰でもなくて
そう君だった。
これはトンネルの出口じゃなかったのだと言い聞かせ
俺は再び闇の中へ足を踏み入れる。
めんどくさがりの俺が
「めんどくせー」の”め”の字も言わずに
だけを探しているのに見つからないのは
神様の悪戯だろうか。
まるで迷路のようなトンネルを
何週も何週もかけて彼女を探す。
今度は希望の光は現れないようだ。
疲れたという身体の叫びとは裏腹に
俺の足は勝手に加速する。
行く当ても無く、加速する。
君のいない夢をみた
ぱちりと目が覚めて、思わず辺りを見回した。
のそっと身体を起こすと
自分にかけられたタオルケットと
部屋の隅には彼女が持ち込んだ観葉植物。
そして食べかけのベリーワッフルが
甘ったるい香りを放ちながら
机の上にちょこんと置かれていた。
「あ、やっと起きた!」
俺の目の前にひょこっと顔を出した彼女。
先ほどまで、俺が必死で探していた彼女。
少しの間、訳が分からずぼーっとしていたが
恥ずかしそうに目を逸らしたりするが
どうしようもないほどに可愛く見えて
有無も言わさず抱きしめた。
「えっ?!どしたの、シカマル」
「めんどくせーから」
がいないなんて
例え夢でも、すげえ苦しかったから
捕まえてたらずっと一緒に居られる気がした。
めんどくせー探し物もしなくてすむしな。
☆━━…‥・ ★━━…‥・ ☆━━…‥・ ★━━…‥・☆━━…‥・
どのキャラのDreamが一番人気なのか分からないので
逆アクセスのみを頼リに書いてるんですけど
やっぱ読者様との交流がしたいな←
とかゆってBbsもMailも返事遅いもん、あたし
アンケートでも設置してみるか
にしてもシカマル・・
そもそも、めんどくさがリな彼に
彼女なんて出来るのかしら|-`).。oO(・・・)
ココまで読んでくださってあリがとうございました
Manaka