彼にとって久しぶりの休日。


彼女としてベルを癒したり


休ませたりしてあげなきゃなって思う。





ちょっと残酷な映画を


しししっと薄ら笑いで見ている彼の横に


さりげなく座ってみた。





何がしてあげられるんだろう


何を望んでいるんだろう


そんな風に物思いにふけていると


あたしの目の前に王子の顔があって。





「ぼーっとしちゃってる」





言ってから彼は笑って


ほっぺに軽くキスをしてくれる。





「ベルに何がしてあげられるかなーって考えてたの」





言うと少し驚いた顔を見せ





「それ、どういう意味か分かってんの?」





耳元で囁く声がくすぐったい。


どういう意味なの?


そう聞き返す前に視界が変わって


押し倒されるような・・





は王子のものー」





軽快な口調で言ってのけ


深い口づけ。





ベルがしてほしいことの意味が理解できて


あたしはそれを拒まざるをえなかった。











切ってる、なんて知ったら君はどんな顔をするんだろう。











全てを彼に知られるのが怖くて


そっと触れられただけなのに


いちいち反応してしまう。


それを楽しむ我儘王子。





「やっぱ・・駄目」





勇気を出して口に出す。


案の定なんで?と問い返される。





「怖いから」





普通の女の子の答え。


でもあたしにはそれだけじゃない。


彼に嫌われたくない。


軽蔑されたくない。


切ってる、なんて・・





「リスカしてるから?」





いきなり図星。


何も言えずにただ目を泳がすあたし。


なんで知ってるの?


言いたそうなあたしにベルはいつもの口ぐせ。





「だって俺、王子だもん。のこと何でも知ってんの」





しししっと笑う彼を見ていて


何故か涙が溢れてくる。


安堵感とすっごいこの人が好きなんだって感情。





「知ってたのに・・?」





潤いを増したあたしの瞳に気付いたのか


頭を撫でてくれる王子。





「別にリスカしてても好きだもん」





すっごい救われた気になって


あたしはベルの全てを受け入れる。


そしてあたしの全てを捧げる。





、俺さ・・なんかの血見るのやなんだ」





火照った身体に彼のひんやりした指が触れる。


そのまま彼は続けた。





の血見ても興奮とかしなくて


見てると辛いからもうすんな


死にたいとか思うな


俺にはが必要だから





どの言葉も全部


あたしの心に染み込んで


溢れ出すものを制御することは出来なかった。





あたしは返事の代わりに


精一杯ベルを抱きしめて


もう自分を傷つけることなんてしないって


強く強く誓った。











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うはあ

ちょっとヒロインが黒いってか痛いってか・・

んまあ気にしない方向で φ(゚∀゚ )


てゆかリスカする人の気持ちは

様々だから分かんないけど

このヒロインさんは自分の生存理由を求めて

てな感じです!!←


ベルかわゆ素なあ (・∀・)vV


ココまで読んでくださってあリがとうございました


                                   Manaka