今日は大好きな先輩と遊園地デート。


楽しいからかな。


一日があっという間に過ぎてく。





先輩が告白してきてくれたのに。


いっつも周りは女の子ばっかだし。


部活で大変だから恋人らしいこともしてなくて。





あたしがすごい不安なの


・・・知ってる?





?どうかしたか?」





「ん・・・何でもない・・・」





「何か乗りたいモンあるか?・・・次で最後にしようと思うんだが」





ちょっと迷ったフリして。


最初っから最後に乗るモノは決めてた。


遊園地デートっていったらお決まりなパターンだし。





「観覧車に乗りたいっ」





いつもは見せない先輩の笑顔。


この笑顔を知ってる人は


あたし以外にもいっぱいいるんだろーなぁ。





観覧車に乗り込んでからも。


先輩と2人っきりなのに


不安でたまらない。





「具合でも悪いのか?アーン?」




あたしのちょっとした変化まで気付いちゃうんだもん。


心まで見透かされてるみたい。


ちょっと怖いとまで思っちゃう・・・





「跡部先輩・・・あたしのこと好き?」





「?・・・当たり前だろ、俺が告白したんじゃねーか」





先輩を疑うのはよくないけど。


よくないって分かってるけど。





こんなに好きなのはあたしの方だけじゃないかって思うの。


先輩とあたしとじゃ吊り合わないんじゃないかって。





観覧車がずっと回ってくれたらいいのに


そしたら先輩とずっと一緒。


先輩はあたしだけを見てくれる。





だけど、そう簡単には世界ってのは出来てなくて。


観覧車は地へと近づく。























あたしの先輩への想いが朽ちるまで。











「また明日な」





そう言って去って行く先輩の背中は大きくて。


あたしには届きそうもない。


それどころか


もう会えないんじゃないかって思うの。





あたし達にあしたは来るの?





ねぇ先輩。


今日一日のことどう思ってるの?


想い出なんてヤだよ。





あたしにとって今日は生涯忘れられないものなのに





先輩にとっては今日限りのコトなんでしょ?











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有名な栗木 京子さんの短歌

『 観覧車 回れよ回れ 想ひ出は 君には一日 我には一生 』

を題材として使用させていただきました .。゜+.(´▽`)。+.゜+・

この短歌、切なくてスキです


これって別に景ちゃんじゃなくてもイイですね

先輩と、てゆ-のはあたしの夢です 笑


ココまで読んでくださってあリがとうございました


                                   Manaka