暇
暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇
めちゃめちゃ暇。
構ってくれよ。
俺のこと考えてよ。
い
ち
ご
み
る
く
朝から彼女の家に遊びにきている。
遠足の前日並に昨日は眠れなくて。
俺は期待と興奮で胸を膨らましていたのに。
愛しい彼女はテレビにかじりつき。
つまんねー
俺の休日プランが台無しだ。
メロの休日イチャイチャ計画
*自宅編
1、感動の再会
2、愛について語り合う
3、むふふ
*お出かけ編
1、かっこよく連れ出す
2、愛について語り合う
3、むふふ
「どっか行こーぜー」
俺に背を向けっぱなしの。
愛らしい彼女が見つめる先にはテレビ。
正確にはテレビに映る彼。
「龍くんがテレビに出てるから行けない」
テレビを指差して言う。
龍くんと呼ばれる彼は載寧龍二とかゆー俳優で
は俺と付き合う前から
彼のファンだった。
「俺より龍くんのが大切なのかよ」
すねたように言ってみるが
だって、かっこいいもん。
それだけで片付けられる。
・・もういい
不貞寝してやる。
そう決意した俺は、のベッドに転がった。
ゴロゴロする俺を、彼女の甘い香りが包んでくれる。
そんな不貞腐れた俺に気付いてか
彼女は俺のそばにちょこんと座った。
「メロ・・妬いてんの?」
「別に」
即答な俺を前に
はリモコンでテレビを消した。
部屋がしんと静まる。
「大好き・・」
彼女は自分もベッドに横になり
背後からぎゅっと俺を抱きしめてくれる。
「分かってる」
俺は呆れたように微笑んで、振り返った。
は少し潤んだ眼で俺を見つめていた。
別にそんなことでヤキモチ妬かねえよ。
泣きそうになんなよ・・
思いながらそっと唇に己で触れた。
「甘い」
正直な感想を述べ
舌で唇をなぞる。
「何か食ってんの?」
「ん・・いちごみるくの・・メロもいる?」
彼女は飴を取りに行こうと動きかける。
俺は取りに行けないように
強く抱きしめた。
「今から貰えるから・・要らねえ」
意味が分かっていない様子で
?のマークを浮かべるの唇に
強引に自身の唇を押し当てる。
「んっ・・・」
何の抵抗もなく彼女の口内に侵入。
甘い味が広がる。
舌を絡め、の口から飴を盗んだ。
肩を上下させながら
呼吸を整えた彼女は、溜息まじりの息をして
小さく、とても小さく呟いた。
「・・・バカ」
そんなに俺は無邪気に笑った、と思う。
「が相手してくんねえからだろ?」
俺は彼女の頭をくしゃっと撫でる。
口の中には少し融けた
彼女の大好きないちごみるくの甘い飴。
俺の気持ちまで穏やかにさせる。
の好きなものは好きだけど
載寧龍二だけは俺のライバルだな。
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中学2年生くらいだったあたしが書いていたものです
発見したので少々手直ししてアップしました
載寧龍二さんについては
どこかで語ったような気もするのですが
あたし一押しの俳優さんです
もう大好きなんですよ (黙れ}(=゚ω゚)つ)゚∀゚)グァ
甘えんぼなメロも
メロに甘えんぼも
萌えだと思うんです ((誰
ココまで読んでくださってあリがとうございました
Manaka