遠い昔
俺を太陽だと言ってくれる奴が居た。
ひ
ま
わ
り
俺とは仲良しで
いつも一緒に居た。
元気で明るくてかわいい彼女を
ひまわりのようだと俺は言った。
「キバだって・・・太陽みたいだよ?」
赤くなりながらもそう言うが大好きだった。
大好きだった・・・
それなのに彼女は
一輪のひまわりと
手紙だけを残して
俺の前から消えた。
大好きなキバへ
急にお母さんが死んじゃって
お父さんも死んじゃった。
だからあたし
引っ越すことになったの。
キバとバイバイなんて嫌だよ。
でも、ダメなんだって。
あたし・・・キバのこと大好きだから。
また遊ぼうね。
より
手紙を読んで
彼女にはそれなりの事情があったのだと理解した。
頭では理解していたのに。
心が苦しくて
息もできなくて
生きる希望を失ったみたいだった。
「あれー?キバどーしたの?」
ひまわりと手紙を握りしめ
必死に涙を堪えていた俺に
花屋の娘、山中いのが話し掛けてきた。
「あらぁ・・・ひまわりじゃない」
いのは俺とひまわりを交互に見て
何かを察知したようだ。
「ねぇキバ。ひまわりの花言葉知ってる?」
「・・・はなことば?」
いのは頷く。
「ひまわりの花言葉はねー・・・“あなただけを見つめる”ってゆーの」
“あなただけを見つめる”
手紙と一輪のひまわりに篭められたの想い。
そしてを失ったという悲しみが押し寄せてきて
俺はそっとうつむいた。
いのはその場を静かに立ち去ってくれた。
俺はをひまわりだと言った。
は俺を太陽だと言った。
どちらかが欠けたらダメなんだ。
太陽はひまわりのために
暑いほどの光と愛情を注ぐ。
ひまわりは太陽だけを見つめて
太陽の愛情に精一杯応えて。
綺麗な大輪の花を咲かせるんだ・・・
☆━━…‥・ ★━━…‥・ ☆━━…‥・ ★━━…‥・☆━━…‥・
花言葉でキバやっちゃいましたあ (●´艸`●)
子キバ・・・カワイく書こうと努力してみましたが・・・
どうなんでしょうね 笑
向日葵の花言葉は“あなただけを見つめる”なんです
それを太陽とひまわリで例えてみました
確かにひまわリは太陽だけを見つめてるでしょ ☆⌒(*ゝ∀・)ъ何
ココまで読んでくださってあリがとうございました
Manaka