「寒いよー・・死んじゃうー」
学校は経費削減のため
暖房を取り入れてくれません。
あたし達生徒は10℃以下の寒い教室で
肩を寄せ合いました・・・
「・・・ってそこまで寒くねぇだろ」
鋭いツッコミをいれたのは獄寺隼人。
あたしに対するツッコミセンスはヘビー級。
「あたし冷え性だもん」
「ババァかっ」
タカ&○シ風にツッコむ獄寺くん。
ちょっといつもと違う感じだけどあえてスルー。
てゆーか冷え性は高齢者じゃなくてもなるもんね。
血液の流れが悪いから
霜焼けとかも大変なんだもん。
「寒い寒い寒い寒い寒い寒い・・」
連呼しながら手を擦り合わせる。
摩擦の力ってやつ。
「連呼すんなよ・・まじでそんな寒いのかよ?」
あたしがワザと言ってるように見えるの?!
信じらんない。
「まじで寒いです」
そう言いきったあたしに
彼の手が伸びてきて。
摩擦を起こすあたしの手を
獄寺くんの手が包み込んだ。
「なっ・・何?!」
「うわ・・・まじで冷てぇ・・生きてんのか?」
あたしの手を包み込む彼の手は
温かくて
大きかった。
何故かあたしの心臓が煩くなって。
「・・生きてるもん」
小さな声しかでなかった。
あたしの声を聞いていたのか
いなかったのか。
あたしの手は獄寺くんに支配されたままで。
彼の熱が伝わってくる。
「てっ・・手が冷たい人は心が温かいんだってっ・・」
照れてるのがバレないように
無理矢理喋ったら声が裏返った。
「ふーん・・じゃあ俺の心冷てぇんだ?」
急に真剣な顔するから・・
柄にもないほど緊張して。
「つ・・冷たいんじゃない?」
そう言い放ったあたしの手を
さっきよりも強く握った獄寺くんは囁くように
「の手・・温めてやってんだけど?俺」
自分が真っ赤になってくのが分かる。
なんで手とか握り合ってんだろうって思って
彼の手を振り解くと
「・・温かかった?」
ワザとらしく笑う彼。
むかついた。
むかついたけど憎めない。
貴方の手とあたしの手
あたし・・獄寺くんの手があったら死なないや。
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本格的に冬になってきましたが・・
風邪とかひいたりしてませんか?
あたしはインフルエンザの予防注射してきました (´∀`∩
痛かったぁ・・・
さてこの小説は・・
ななななななんと実話混じりです←
手が温かい男の人好きです
それが隼人なら尚更s ( 終了
ココまで読んでくださってありがとうございました
MANAKA