大人ランボは
優雅に雪だるまを作っていた。
雪はしんしんと降り続ける。
そんな中
ベンチに俯き加減に座る
少女の姿が目に止まった。
「どうかしましたか、お嬢さん」
肌寒そうな彼をちらと見て
彼女はただ首を横に振った。
何でもない。
放っておいてほしい、とでも言うように。
それでも大人ランボは
放っておいてはいけないような気がして
そっと少女の隣に座った。
暫く沈黙があって
それを破るかのように
ボンっと爆発音がしたかと思うと
少女の隣には先ほどの牛男ではなく
小さな男の子が座っていた。
不思議そうに彼女が見つめていると
「俺っちはランボ!
ぶどうとあめ玉が大好物の5歳だもんね」
急に自己紹介らしきことをしてきた。
少女は突然のことに吃驚したが
自分も名乗るべきなのだと思い
「あたしは」
とだけ言って俯いた。
俯けば睫毛に雫が流れる。
「ねーえ、それ美味しい?あめ玉?
あめ玉みたいに丸くてキラキラしてる」
ランボは人差し指で涙に触れて
自分の口元へ運んだ。
「しょっぱ!・・ぺっ、ぺっ」
慌てた様子で舌をこする彼。
はそれを横目で見て少し微笑んだ。
「それ・・涙だよ」
ランボの頭上にはてなマークか
浮かぶのが分かり、彼女は言った。
「悲しいとき、苦しいとき、辛いとき
そんなときに出てきちゃうんだ・・」
の言葉を理解したのか、していないのか
小さな男の子は髪の毛の中に手を突っ込み
ごそごそと何かを探し始めた。
目当てのものが見つかったのか
それを右手に握りしめて
彼女の目の前へ出して見せた。
「はい、元気になる飴」
小さな君があたしに元気をくれた
少し皺になった包み紙と
誇らしげなランボの笑顔に
は再び涙しそうになった。
それを悟られないように
少女はランボをそっと抱きしめた。
「ありがとう・・元気になったよ」
まだ食べてないのに?
そう言いたそうな彼。
そして爆発音がして
抱きしめている男の子が大きくなった。
厳密に言えば元に戻った。
「・・10年前の俺が何かしたようですね」
そう零しながらも
自分の腕の中の彼女の頭を
優しく撫でる大人ランボだった。
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10年バズーカで10年後と現在が入れ替わるけど
入れ替わった時の10年後には子供ランボが来てるわけで
んで5分経ったら大人ランボ・・
ってな感じで少し絡まリながら書きました ヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノ
ヒロインが泣いていた理由?
それはご想像にお任せいたします
とか言って考えてなかt (略
とりあえずほのぼのしてみてます
自分の書いたので「きゅん」ってなれたらなあと
希望を抱き始めています
見守リください←
ココまで読んでくださってあリがとうございました
Manaka