一目惚れだった。
そう言えば君は俺を受け入れるのか。
そう言えば君は俺を好きになるのか。
答えはNOなんだろ。
泣いたり
笑ったり
怒ったり
ほんと忙しい奴だよな。
愛すべき人が笑う、僕じゃないひとの傍で
任務の帰り。
返り血を浴びたままで
俺と次郎坊は定食屋に立ち寄った。
忍者が返り血を浴びること自体
珍しいものではないが
そのまま定食屋に行くなんて
まあ、そう多くある話ではない。
というわけで俺達は他の客に
冷たい目線を送られながらの食事となった。
そこに彼女がやってきた。
「ハンバーグ定食のお客様ぁ」
呼ばれて「俺だ」と呟いた。
「お待たせしました。お熱くなっておりますので
お気をつけください。」
胸にと名前の入った彼女は
笑顔でそれを俺の前に置く。
巷では営業スマイルと呼ばれるものであろうが
任務帰りの俺にとっては
最高の癒しとなった。
「ああ、ありがとう」
次郎坊にも定食が運ばれたにも関わらず
先ほどの彼女は微動だにしなかった。
気になって「どうかしたか」と問う。
「えと・・忍者さんですよね?」
所詮この女も俺達に白い目を向けるのか
とは思いながらも頷く。
の表情が変わるのが分かる。
冷たい表情ではなく・・むしろ明るい。
「あたしの知り合いも忍者なんです」
とても楽しそうに語り出す彼女。
短時間でここまで親しくしてくる奴は
初めてだと思った。
次郎坊もそう思ったようだ。
暫く話しているうちに
周りの客は減ってきた。
「〜あんたにお客さん!!」
厨房からしわがれた声がして
は足早にそちらへ向かった。
俺達は会計を済まそうとして立ち上がる。
厨房は何やら賑やかで
彼女の可愛らしい笑顔がちらと見えた。
の隣には長身の男が立っていて
彼もまた俺と同じように返り血を浴びていた。
忍者なのだな、そう思う前に
恋人同士なのだと思わされた。
今までに感じたことのない
ふつふつとした怒りが沸く。
同時に
あれだけの間で俺はに恋をして
笑顔を独り占めしたいと思っていた
その事実を突きつけられる。
もう俺の隣で笑顔を見せることはないだろう。
の傍には
の笑顔の傍には
俺はいない。
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ハンバーグ食べてる左近って・・
ちょっと可愛いですよね!!
”闘の書”読み直してみても
好きな食べ物が分からなかったので
適当です ⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン
悲恋嫌だよおおおお ・゚・(つД`)・゚・ ウェ―ン
とか思い始めてしまって
微妙な結末ですが
まあ、いいや←
ココまで読んでくださってあリがとうございました
Manaka